出典: https://dock.geidai.ac.jp/wija/creators/%e4%b8%ad%e6%9d%91%e5%92%8c%e5%ad%90/ 印刷日: 2026-10-22

中村和子

[1933 – 2019]

なかむらかずこ

主な所属
東映動画、虫プロダクション、手塚プロダクション
主な役職・肩書
作画監督
デビュー作

『夢見童子』(演出:蕗谷虹児、東映動画、1958)

代表作

『リボンの騎士』(虫プロダクション、1967-68)

『千夜一夜物語』(総指揮:手塚治虫、虫プロダクション、1969)

『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(監督:手塚治虫、杉山卓、手塚プロダクション、1980)

キーワード
#テレビアニメ, #リミテッド・アニメーション, #アートアニメーション

1933年、満州生まれ。女子美術大学洋画科を卒業後、1956年に東映動画に第1期採用として入社する。奥山玲子は後輩にあたる。同社初のカラー短編映画『夢見童子』(1958)で動画を務め、同社初のカラー長編映画『白蛇伝』(1958)で「セカンド(第二原画)」および動画を務めた。『少年猿飛佐助』(1959)、『西遊記』(1960)に動画として参加したのち、同社を退社。1962年、手塚治虫のアニメーション制作会社・虫プロダクションに入社し、同プロダクション初の短編映画『ある街角の物語』に原画として参加した。1963年から放送が開始した『鉄腕アトム』の原画を務めた。東映動画の劇場作とは異なり、動きを慎重に選択するリミテッド・アニメーションを実践するテレビアニメの最前線で活躍した。虫プロ初のオリジナルテレビアニメ『W3』(1965−66)では作画監督を務めた。また、少女向けカラーアニメ『リボンの騎士』パイロット版(1966)において月岡貞夫とともに原画を務め、本放送版(1967-68)では作画監督を務めた。連続テレビアニメのほかに、エロティックな表現を追求した長編劇場作『千夜一夜物語』(1969)『クレオパトラ』(1970)、そして絵本作家やなせたかしの作品を原作とする文部省選定短編映画『やさしいライオン』(1970)等において原画を務めた。手塚の同名マンガを原作とする『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(1980)ではアニメーション・ディレクターを務めた。大人から子どもまで幅広いオーディエンスに向けたアニメ制作に尽力し、エンターテインメントとアートの領域においてアニメ表現を広げることに寄与した。2019年没。

書誌

構成
石田美紀
編集
須川亜紀子